KOTA IBUSHI INTERVIEW 2019.7.4
Jul. 5th, 2019 10:33 pm![[personal profile]](https://www.dreamwidth.org/img/silk/identity/user.png)
![[community profile]](https://www.dreamwidth.org/img/silk/identity/community.png)
NEW JAPAN PRO-WRESTLING OFFICIAL WEBSITE KOTA IBUSHI INTERVIEW 2019.7.4
(NJPW Smartphone site)

2019.7.4 「プロレスラーになって、最初に“潰し”に来てくれたのがKENTAさんだった」『G1』目前! 飯伏幸太にインタビュー(前編)! 【G129】
(image)
今年の『G1』開幕を前に、ファンの期待を集める男・飯伏幸太に、Aブロック出場メンバーと の全公式戦に関して直撃!
“優勝候補”の呼び声も高い飯伏はいま何を思うのか? 開幕目前インタビュー(前編)!
※撮影/タイコウクニヨシ
■「去年以上の結果を」とはよく言われますね。ただ、去年以上となると、もう優勝するしかな い(苦笑)
(image)
ーーさて、飯伏選手。いろんな方に『G1』優勝者の予想を伺っていると、今年は飯伏選手を本 命に挙げる声がメチャクチャ多いんですよ。
飯伏: あ、そうですか(笑)。
ーーそういう期待感や空気というのは、ご本人も感じていますか?
飯伏: うーん。やっぱり去年、優勝決定戦までいったという事実が、みんなをそう思わせてい るのかな、と。そうやって思ってもらえるのはもちろん“いいこと”だとは思いますけど。
ーー今年4月に新日本に正式入団をはたしたことも大きいと思いますが、やはり今回の『G1』に 期するものは大きいですか?
飯伏: そうですね。いままでと違った状況というか、「新日本だけに所属する」というのはこ れまでのキャリアでなかったことなので。今回の『G1』は所属になって最初のチャンスかなと 思います。
ーー今日はファンイベント終了後にお話をうかがってますが、ファンからも期待する声が多そう ですね。
飯伏: ええ。やっぱり「去年以上の結果を」とはよく言われますね。ただ、去年以上となる と、もうあとは優勝するしかないですから(苦笑)。
■ボクのキャリアの中で、タッグのベストバウトは(2007年7月に)武道館でボクと丸藤選手 が組んで、KENTA &石森太二組と闘った試合なんですよね
(image)
ーーまずは、開幕戦の7.6ダラスではKENTA選手と対峙します。KENTA選手はWWEを退団し、 6.9大阪城で『G1』への電撃参戦を表明しましたが、率直な感想は?
飯伏: まさか新日本プロレスのリングでKENTAさんと試合するとは思わなかったですね。
ーー今回がシングル初対決ですが、過去に他団体ではタッグで何度か対戦されてますよね。
飯伏: ハイ。一番最初にKENTAさんと当たったのは2005年5月の『ディファカップ』(メジャ ー、インディ問わずさまざまな団体の選手が出場したジュニアのタッグトーナメント)です ね。アレはボクがデビューしてまだ、10カ月くらいのときで。
ーーディファカップでは飯伏選手はKUDO選手とのタッグを組み、一回戦で丸藤正道& KENTA 組と対戦しました。
飯伏: 最後はボクがKENTAさんにフォールを取られるんですけど、その大会に出場したこと で、徐々に専門誌にも取り上げられるようになったというか。
ーーなるほど。飯伏選手にとっての出世試合でもあるんですね。
飯伏: あと、ボクの中でシングルのベストバウトは中邑(真輔)さんとの試合なんですけど、 タッグのベストバウトは日本武道館(2007年7月15日 プロレスリング・ノア)でボクと丸藤選 手が組んで、KENTA&石森太二組と闘った試合なんですよね。
ーーあ、そうなんですか。『日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦』の公式戦で すよね。
飯伏: ハイ。そのときもボクがKENTA選手に負けてるんですが、個人的にタッグのベストバウ トはあの試合です。
ーー勝手な印象ですけど、ケニー・オメガ選手とのゴールデン☆ラヴァーズ絡みの試合なのかな と思ってました。
飯伏: ベストバウトまではいってないですね。ゴールデン☆ラヴァーズでは、2010年にプロレ ス大賞(ベストバウト%3D10.11両国のvs田口隆祐&プリンス・デヴィット)を獲りましたけど、 ボクの中でベストバウトといえばあのときの日本武道館の試合ですね。
■いま思うと、プロレスラーになって、最初に“潰し”に来てくれたのがKENTA選手だった気が
します
(image)
ーーそういう意味では飯伏選手にとってKENTA選手との試合は、キャリアの重要なターニング ポイントになっているというか。
飯伏: そうですね。KENTAさんとの絡みっていうのは自分の中でも大きいです。とくに初めて 当たったときは新しいものが開拓された瞬間というか。最初にメジャーの洗礼を受けた瞬間と いうか......。
ーーKENTA選手のプロレスラーとしての印象は?
飯伏: ボクと同じく打撃中心の選手で、“当たり”が強いイメージですよね。それは観る人は誰 もがそう思うでしょうけど。
ーー KENTA選手といえば、やっぱりエグい打撃技が持ち味ですよね。
飯伏: ボクも最初に当たったときは若かったのもありますし、やられたらやり返すっていう感 じでバチバチやりあったというか。いま思うと、プロレスラーになって、最初に“潰し”に来て くれたのがKENTAさんだった気がしますね。でも、その試合をきっかけに、自分もステップア ップしていけたかなっていう感じで。
ーーそういう選手とめぐりめぐって『G1』の開幕戦で当たることについて、どういう思いがあ りますか?
飯伏: そうですね。シングルで闘うのは初めてなんですけど、じつはボクが2~3年前にウロウ ロしていたとき、WWEでも一緒に行動してたんですよ。もっと言うと、NXTでタッグを組む予 定だったんですけど。
ーーあ、そうでした。2016年の『第2回ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシック』に KENTA選手と出場する予定だったんですよね。
飯伏: ハイ。
ーーしかし、KENTA選手が首を負傷して欠場することになり、TJパーキンス選手とエントリー しています。
飯伏: それも踏まえて、昔のことを考えるといろんな思いがある相手というか.......。また、同 じリングに上がれるっていうのは不思議な感じがします。過去と同じように、今回もKENTAさ んと当たることで自分が得るものがあるんじゃないかなと期待してます。
■(EVIL選手とは)なんか“噛み合う”匂いは感じますね。ただ、向こうほどボクは意識してな いというか
(image)
ーー続く7.14大田で対戦するEVIL選手もシングル初対決。先シリーズのタッグマッチで飯伏選 手のことをかなり意識していた感じで。
飯伏: 同じブロックになった時点で、やっぱりおたがいに意識はしますよね。
ーーEVIL選手は2017年にインタビューしたときに、飯伏選手のことを聞いたら、「身体能力は 試合は認めているが、かなりの“拒絶反応”がある」とハッキリ言ってましたね。当時の飯伏選 手の立ち位置も関係していたと思いますけど。
飯伏: そうですか.......。まあ、これまで触れる機会があんまりなかったので。試合で絡まない こともあって、ボクに対して「なんだ、アイツは?」っていうのが、ずっとあったのかもしれ ないですね。
ーーEVIL選手にプロレスラーとしてどんな印象を持っていますか?
飯伏: なんか“噛み合う”匂いは感じますね。それは最近、何度かタッグで当たるようになって 感じます。ただ、向こうほど、ボクは意識してないというか。
――意識の差はあるんじゃないか、と。次は7.18後楽園でウィル・オスプレイ選手。今年の1.4 東京ドームのNEVER無差別級王座戦の再戦となりますが、オスプレイ選手は、今年は躍進し続 けています。
飯伏: ええ。ボクは東京ドームでは完全にやられているので。ボクの中で「やられたらやり返 す」っていう気持ちは強いんですけど、あの試合に関してはアクシデント的なものもあったの で、オスプレイに関しては、そういう気持ちとはちょっと違うというか。
――終盤のオスプレイ選手のヒドゥン・ブレイドで、飯伏選手は脳震盪を起こしてしまいました が、あれはアクシデントだからこそ恨みがましいものはない、と?
飯伏: ハイ。なので、そういったヘンな感情は抜きにして勝ちたいです。
――純粋に技術の攻防をしたいと。オスプレイ選手は『NEW JAPAN CUP』でスーパーヘビー 級のバッドラック・ファレ選手、ランス・アーチャー選手を下し、『BEST OF THE SUPER Jr.』でも優勝。 6.9大阪城でIWGPジュニアヘビーを奪取したわけですが、いまの姿をどうご覧 になっていますか?
飯伏: いや、単純に凄いですよね。もともと持っている素質もありますし、彼こそ新しいプロ レスラーのタイプであり、新しいプロレスをしてるんじゃないかなって思います。
ーー東京ドーム決戦の前、飯伏選手はオスプレイ選手について「昔の自分を観ている気持ちにな る」とおっしゃっていましたが、ヘビーでも結果を残しているところ含め、似たような道を歩 んでいるというか。
飯伏: ただ、オスプレイは東京ドームのときと、いまとはまた全然違う選手になったなって思 ってます。団体の中でもドンドン存在感を増しているんで、いまの自分にとっては素直に怖い 選手ですね。
■SANADAさんと自分は「ちょっと似た部分があるのかな」っていうのは感じてます
(image)
ーー7.20後楽園はSANADA戦になります。シングル初対決は去年の『G1』の7.26長岡で、結果 的にはSANADA選手が勝利を収めました。あれから一年ぶりですが、いまのSANADA選手はい かがですか?
飯伏: いや、SANADAさんはキテますよね。いま凄く流れが来てる感じがしますね。
ーーたしかにSANADA選手は今年、『NEW JAPAN CUP』で準優勝を収め、5.4福岡ではIWGP ヘビーに挑戦を果たしました。
飯伏: そこは勢いを感じますし、そのまま『G1』にも乗り込んでくるんだろうなって。
ーーご本人を前に申し上げにくいですが、『Number』誌上で行なわれた「プロレス総選挙 2019」で、5位の飯伏幸太選手を上回る4位にランクインして、ファンの支持も高いというか。
飯伏: ああ......(苦笑)。でも、いまのSANADAさんに関しては、その結果はわかりますね。
」
ーーお二人ともファンや関係者が注目する中での対戦ですし、試合内容や結果が非常に気になる ところです。
飯伏: いやー、どうなるんでしょうね? ちょっとここは正直、読めないですね.......。でも、 前にも言ったように、SANADAさんと自分はちょっと似た部分があるのかなっていうのは感じ てます。
ーー共に優れた身体能力をお持ちですけど、そのあたりですかね? それともプロレスに対する 考えかたや向き合いかたなのか。
飯伏: う~ん。それがなんなのかまではハッキリとはわからないですけど、何か感覚的なものが 似てる気がしますね。
ーー内藤哲也選手と戦っていて波長を感じるとおっしゃっていましたが、そういう感じですか?
飯伏: いや、それとはまたまったく違う感覚なんですけど。内藤さんとは異なる部分で、なん かSANADAさんとは自分と重なるというか......。たしかに試合スタイルは違うんですけど、身 体能力の部分で似ているからこそ、何かを感じるのかもしれないですね。
ーーなるほど。続いて折り返し地点となる7.27愛知の5戦目では、ランス・アーチャー選手とシ ングル初対決を迎えます。以前、「大きい選手と戦うのはおもしろい」とおっしゃっていまし たが、“2メートル級のモンスター”アーチャー選手については?
飯伏: アーチャーはタッグでもやったことがないと思いますね。2メートル超える選手とも当た った記憶があまりないですし。
ーー15年の『NEW JAPAN CUP』と『G1』で当たったドク・ギャローズ選手以来かもしれない ですね。結果はどちらも飯伏選手が丸め込みで勝利を収めています。
飯伏: ああ、なんとか勝ったそのとき以来かもしれないですね。
ーーアーチャー選手は5年ぶりの『G1』参戦ですが、最近またその怪物ぶりに拍車がかかってい るというか。
飯伏: ええ。先シリーズの後楽園で、放送の解説をやったときに間近で観てたんですけど、や っぱりもの凄いですね。あのサイズで暴れまくられたら、ちょっと手に負えない感が......(苦 笑)。
ーータックルひとつ取っても、軽自動車クラスの交通事故みたいな衝撃がありそうですし。
飯伏: ええ。まあでも、巨人系に対しては足攻めですか。やっぱり足から崩していくしかない かなって思います。
一真っ向勝負ではなくピンポイントで攻めていく作戦がベターということですね。
飯伏: でも、コレはやってみないとわからないですね。ボクはいつもそのとき、その瞬間のフ ィーリングでいくしかないと思っているので。

(NJPW Smartphone site)

2019.7.4 「プロレスラーになって、最初に“潰し”に来てくれたのがKENTAさんだった」『G1』目前! 飯伏幸太にインタビュー(前編)! 【G129】
(image)
今年の『G1』開幕を前に、ファンの期待を集める男・飯伏幸太に、Aブロック出場メンバーと の全公式戦に関して直撃!
“優勝候補”の呼び声も高い飯伏はいま何を思うのか? 開幕目前インタビュー(前編)!
※撮影/タイコウクニヨシ
■「去年以上の結果を」とはよく言われますね。ただ、去年以上となると、もう優勝するしかな い(苦笑)
(image)
ーーさて、飯伏選手。いろんな方に『G1』優勝者の予想を伺っていると、今年は飯伏選手を本 命に挙げる声がメチャクチャ多いんですよ。
飯伏: あ、そうですか(笑)。
ーーそういう期待感や空気というのは、ご本人も感じていますか?
飯伏: うーん。やっぱり去年、優勝決定戦までいったという事実が、みんなをそう思わせてい るのかな、と。そうやって思ってもらえるのはもちろん“いいこと”だとは思いますけど。
ーー今年4月に新日本に正式入団をはたしたことも大きいと思いますが、やはり今回の『G1』に 期するものは大きいですか?
飯伏: そうですね。いままでと違った状況というか、「新日本だけに所属する」というのはこ れまでのキャリアでなかったことなので。今回の『G1』は所属になって最初のチャンスかなと 思います。
ーー今日はファンイベント終了後にお話をうかがってますが、ファンからも期待する声が多そう ですね。
飯伏: ええ。やっぱり「去年以上の結果を」とはよく言われますね。ただ、去年以上となる と、もうあとは優勝するしかないですから(苦笑)。
■ボクのキャリアの中で、タッグのベストバウトは(2007年7月に)武道館でボクと丸藤選手 が組んで、KENTA &石森太二組と闘った試合なんですよね
(image)
ーーまずは、開幕戦の7.6ダラスではKENTA選手と対峙します。KENTA選手はWWEを退団し、 6.9大阪城で『G1』への電撃参戦を表明しましたが、率直な感想は?
飯伏: まさか新日本プロレスのリングでKENTAさんと試合するとは思わなかったですね。
ーー今回がシングル初対決ですが、過去に他団体ではタッグで何度か対戦されてますよね。
飯伏: ハイ。一番最初にKENTAさんと当たったのは2005年5月の『ディファカップ』(メジャ ー、インディ問わずさまざまな団体の選手が出場したジュニアのタッグトーナメント)です ね。アレはボクがデビューしてまだ、10カ月くらいのときで。
ーーディファカップでは飯伏選手はKUDO選手とのタッグを組み、一回戦で丸藤正道& KENTA 組と対戦しました。
飯伏: 最後はボクがKENTAさんにフォールを取られるんですけど、その大会に出場したこと で、徐々に専門誌にも取り上げられるようになったというか。
ーーなるほど。飯伏選手にとっての出世試合でもあるんですね。
飯伏: あと、ボクの中でシングルのベストバウトは中邑(真輔)さんとの試合なんですけど、 タッグのベストバウトは日本武道館(2007年7月15日 プロレスリング・ノア)でボクと丸藤選 手が組んで、KENTA&石森太二組と闘った試合なんですよね。
ーーあ、そうなんですか。『日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦』の公式戦で すよね。
飯伏: ハイ。そのときもボクがKENTA選手に負けてるんですが、個人的にタッグのベストバウ トはあの試合です。
ーー勝手な印象ですけど、ケニー・オメガ選手とのゴールデン☆ラヴァーズ絡みの試合なのかな と思ってました。
飯伏: ベストバウトまではいってないですね。ゴールデン☆ラヴァーズでは、2010年にプロレ ス大賞(ベストバウト%3D10.11両国のvs田口隆祐&プリンス・デヴィット)を獲りましたけど、 ボクの中でベストバウトといえばあのときの日本武道館の試合ですね。
■いま思うと、プロレスラーになって、最初に“潰し”に来てくれたのがKENTA選手だった気が
します
(image)
ーーそういう意味では飯伏選手にとってKENTA選手との試合は、キャリアの重要なターニング ポイントになっているというか。
飯伏: そうですね。KENTAさんとの絡みっていうのは自分の中でも大きいです。とくに初めて 当たったときは新しいものが開拓された瞬間というか。最初にメジャーの洗礼を受けた瞬間と いうか......。
ーーKENTA選手のプロレスラーとしての印象は?
飯伏: ボクと同じく打撃中心の選手で、“当たり”が強いイメージですよね。それは観る人は誰 もがそう思うでしょうけど。
ーー KENTA選手といえば、やっぱりエグい打撃技が持ち味ですよね。
飯伏: ボクも最初に当たったときは若かったのもありますし、やられたらやり返すっていう感 じでバチバチやりあったというか。いま思うと、プロレスラーになって、最初に“潰し”に来て くれたのがKENTAさんだった気がしますね。でも、その試合をきっかけに、自分もステップア ップしていけたかなっていう感じで。
ーーそういう選手とめぐりめぐって『G1』の開幕戦で当たることについて、どういう思いがあ りますか?
飯伏: そうですね。シングルで闘うのは初めてなんですけど、じつはボクが2~3年前にウロウ ロしていたとき、WWEでも一緒に行動してたんですよ。もっと言うと、NXTでタッグを組む予 定だったんですけど。
ーーあ、そうでした。2016年の『第2回ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシック』に KENTA選手と出場する予定だったんですよね。
飯伏: ハイ。
ーーしかし、KENTA選手が首を負傷して欠場することになり、TJパーキンス選手とエントリー しています。
飯伏: それも踏まえて、昔のことを考えるといろんな思いがある相手というか.......。また、同 じリングに上がれるっていうのは不思議な感じがします。過去と同じように、今回もKENTAさ んと当たることで自分が得るものがあるんじゃないかなと期待してます。
■(EVIL選手とは)なんか“噛み合う”匂いは感じますね。ただ、向こうほどボクは意識してな いというか
(image)
ーー続く7.14大田で対戦するEVIL選手もシングル初対決。先シリーズのタッグマッチで飯伏選 手のことをかなり意識していた感じで。
飯伏: 同じブロックになった時点で、やっぱりおたがいに意識はしますよね。
ーーEVIL選手は2017年にインタビューしたときに、飯伏選手のことを聞いたら、「身体能力は 試合は認めているが、かなりの“拒絶反応”がある」とハッキリ言ってましたね。当時の飯伏選 手の立ち位置も関係していたと思いますけど。
飯伏: そうですか.......。まあ、これまで触れる機会があんまりなかったので。試合で絡まない こともあって、ボクに対して「なんだ、アイツは?」っていうのが、ずっとあったのかもしれ ないですね。
ーーEVIL選手にプロレスラーとしてどんな印象を持っていますか?
飯伏: なんか“噛み合う”匂いは感じますね。それは最近、何度かタッグで当たるようになって 感じます。ただ、向こうほど、ボクは意識してないというか。
――意識の差はあるんじゃないか、と。次は7.18後楽園でウィル・オスプレイ選手。今年の1.4 東京ドームのNEVER無差別級王座戦の再戦となりますが、オスプレイ選手は、今年は躍進し続 けています。
飯伏: ええ。ボクは東京ドームでは完全にやられているので。ボクの中で「やられたらやり返 す」っていう気持ちは強いんですけど、あの試合に関してはアクシデント的なものもあったの で、オスプレイに関しては、そういう気持ちとはちょっと違うというか。
――終盤のオスプレイ選手のヒドゥン・ブレイドで、飯伏選手は脳震盪を起こしてしまいました が、あれはアクシデントだからこそ恨みがましいものはない、と?
飯伏: ハイ。なので、そういったヘンな感情は抜きにして勝ちたいです。
――純粋に技術の攻防をしたいと。オスプレイ選手は『NEW JAPAN CUP』でスーパーヘビー 級のバッドラック・ファレ選手、ランス・アーチャー選手を下し、『BEST OF THE SUPER Jr.』でも優勝。 6.9大阪城でIWGPジュニアヘビーを奪取したわけですが、いまの姿をどうご覧 になっていますか?
飯伏: いや、単純に凄いですよね。もともと持っている素質もありますし、彼こそ新しいプロ レスラーのタイプであり、新しいプロレスをしてるんじゃないかなって思います。
ーー東京ドーム決戦の前、飯伏選手はオスプレイ選手について「昔の自分を観ている気持ちにな る」とおっしゃっていましたが、ヘビーでも結果を残しているところ含め、似たような道を歩 んでいるというか。
飯伏: ただ、オスプレイは東京ドームのときと、いまとはまた全然違う選手になったなって思 ってます。団体の中でもドンドン存在感を増しているんで、いまの自分にとっては素直に怖い 選手ですね。
■SANADAさんと自分は「ちょっと似た部分があるのかな」っていうのは感じてます
(image)
ーー7.20後楽園はSANADA戦になります。シングル初対決は去年の『G1』の7.26長岡で、結果 的にはSANADA選手が勝利を収めました。あれから一年ぶりですが、いまのSANADA選手はい かがですか?
飯伏: いや、SANADAさんはキテますよね。いま凄く流れが来てる感じがしますね。
ーーたしかにSANADA選手は今年、『NEW JAPAN CUP』で準優勝を収め、5.4福岡ではIWGP ヘビーに挑戦を果たしました。
飯伏: そこは勢いを感じますし、そのまま『G1』にも乗り込んでくるんだろうなって。
ーーご本人を前に申し上げにくいですが、『Number』誌上で行なわれた「プロレス総選挙 2019」で、5位の飯伏幸太選手を上回る4位にランクインして、ファンの支持も高いというか。
飯伏: ああ......(苦笑)。でも、いまのSANADAさんに関しては、その結果はわかりますね。
」
ーーお二人ともファンや関係者が注目する中での対戦ですし、試合内容や結果が非常に気になる ところです。
飯伏: いやー、どうなるんでしょうね? ちょっとここは正直、読めないですね.......。でも、 前にも言ったように、SANADAさんと自分はちょっと似た部分があるのかなっていうのは感じ てます。
ーー共に優れた身体能力をお持ちですけど、そのあたりですかね? それともプロレスに対する 考えかたや向き合いかたなのか。
飯伏: う~ん。それがなんなのかまではハッキリとはわからないですけど、何か感覚的なものが 似てる気がしますね。
ーー内藤哲也選手と戦っていて波長を感じるとおっしゃっていましたが、そういう感じですか?
飯伏: いや、それとはまたまったく違う感覚なんですけど。内藤さんとは異なる部分で、なん かSANADAさんとは自分と重なるというか......。たしかに試合スタイルは違うんですけど、身 体能力の部分で似ているからこそ、何かを感じるのかもしれないですね。
ーーなるほど。続いて折り返し地点となる7.27愛知の5戦目では、ランス・アーチャー選手とシ ングル初対決を迎えます。以前、「大きい選手と戦うのはおもしろい」とおっしゃっていまし たが、“2メートル級のモンスター”アーチャー選手については?
飯伏: アーチャーはタッグでもやったことがないと思いますね。2メートル超える選手とも当た った記憶があまりないですし。
ーー15年の『NEW JAPAN CUP』と『G1』で当たったドク・ギャローズ選手以来かもしれない ですね。結果はどちらも飯伏選手が丸め込みで勝利を収めています。
飯伏: ああ、なんとか勝ったそのとき以来かもしれないですね。
ーーアーチャー選手は5年ぶりの『G1』参戦ですが、最近またその怪物ぶりに拍車がかかってい るというか。
飯伏: ええ。先シリーズの後楽園で、放送の解説をやったときに間近で観てたんですけど、や っぱりもの凄いですね。あのサイズで暴れまくられたら、ちょっと手に負えない感が......(苦 笑)。
ーータックルひとつ取っても、軽自動車クラスの交通事故みたいな衝撃がありそうですし。
飯伏: ええ。まあでも、巨人系に対しては足攻めですか。やっぱり足から崩していくしかない かなって思います。
一真っ向勝負ではなくピンポイントで攻めていく作戦がベターということですね。
飯伏: でも、コレはやってみないとわからないですね。ボクはいつもそのとき、その瞬間のフ ィーリングでいくしかないと思っているので。
